子育てのこと
ぴっかりさんが、子育ての悩みに答える「ぴっかりすくすく道場」の記事を紹介します!
本名は萩原光(はぎはらこう)氏。1956年兵庫県生まれ。早稲田大学卒。13年間の公立小学校教師経験の後、 自宅で子育て相談室(シャローム共育相談室)を開き、多くの親子の立ち直りを支援してきた育児の専門家。 メルマガ『 癒しの子育て・親育ち便り』、 ホームページ『ぴっかりさんの子育て相談室』は、 子育て中のパパ、ママに大人気。現在、日本抱っこ法協会理事。 新刊『しあわせ親子研究所・子育ての悩み、み〜んな解決!』が主婦の友社から絶賛発売中!
相談
160.おもちゃの貸し借り、子どもにどう教えれば?
まめさんからの相談 2歳の男の子
児童館など、知らないお友達と一緒に遊ぶ際の、親の態度についてご相談いたします。
息子が、お友達の持っているおもちゃで自分も遊びたくなって、とろうとしてしまうとき、「お友達がいいよと言ってくれたら、貸してもらおうね」と教えます。大抵の場合、貸してもらえないのですが…。
そして反対に、息子が遊んでいるおもちゃをお友達にとられたときは、「いっぱい遊んだからね。お友達に貸してあげよう。順番ね」と教えます。息子は「もっと遊びたいのに…」と泣いて、自分は貸してもらえないのに、貸してあげなきゃいけないの? お父さんとお母さんは僕の味方じゃないの? というような目で見ます。親の理屈を子どもに押し付けて、子どもの世界に割り込んでいるような気もしています。
親はどのような態度で臨めばよいのでしょうか。
ぴっかりさんよりアドバイス
譲り合えればいいけど…
お友だちが持っているおもちゃは、その子が「いいよ」と言わないから、貸してもらえない。自分が持っているおもちゃは、「いいよ」と言わないのに、ママが貸してしまう。たしかにこれでは、不公平になってしまいますね。
お母さんとしては、“譲り合いの精神”を身につけてもらいたいと思っていらっしゃるのでしょう。「お友達がいいよと言ってくれたら、貸してもらおうね」という言葉は、相手のお母さんに向けての言葉でもあるようですが…。
子どもの発達段階
ただ、2〜3歳の子どもには、“譲り合いの精神”はまだ難しい面があります。それには理由があって、この年齢の子どもは、自分と他者とを区別していくことにより、“自分”というものを作り上げていく必要があるからです。
「これは自分の物」という認識を高めていくこと。他人の気持ちより、自分の気持ちを優先させていくこと。そういったことにより、「他の誰とも違う、自分自身」という意識が育っていくと、安定感が生まれます。そうなって初めて、他者の気持ちを思いやる心の余裕が出てくるのです。
そういう意味では、「もっと遊びたいのに…」と泣いて訴える息子さんは、“困ったちゃん”などではなく、しっかりと育っている子だなあと思います。おもちゃをめぐる小競り合いは、この年齢の子どもにとっては、成長に必要なことなのですから。
親同士の難しさ
あまり意固地になっている場合は、「少しぐらい、貸してあげようよ」と声をかけることも、決して間違いではありません。でも最終的には、子どもの気持ちにまかせるしかないでしょう。ケガをするとか、させるとかいった危険性がある場合は別ですが。
大人の目から見ると、小さな子ども同士のつきあい方は、危なっかしくて見ていられないことがあるかも知れません。でも子どもは、ギクシャクしたやりとりのなかで、失敗を繰り返しながら、友だちとのつきあい方を学んでいくのです。
昔は、よほどのことがない限りは、「子どものけんかに、親は口を出さない」というのが常識でした。でも、現代の親同士の関係は「おたがいさま」という意識が薄いので、難しい面があります。少しぐらいのトラブルには目くじらを立てず、ゆったりと構えている親ばかりだと、子どももゆったりと育っていくと思うのですが。
モモでした
本名は萩原光(はぎはらこう)氏。1956年兵庫県生まれ。早稲田大学卒。13年間の公立小学校教師経験の後、 自宅で子育て相談室(シャローム共育相談室)を開き、多くの親子の立ち直りを支援してきた育児の専門家。 メルマガ『 癒しの子育て・親育ち便り』、 ホームページ『ぴっかりさんの子育て相談室』は、 子育て中のパパ、ママに大人気。現在、日本抱っこ法協会理事。 新刊『しあわせ親子研究所・子育ての悩み、み〜んな解決!』が主婦の友社から絶賛発売中!
相談160.おもちゃの貸し借り、子どもにどう教えれば?
まめさんからの相談 2歳の男の子
児童館など、知らないお友達と一緒に遊ぶ際の、親の態度についてご相談いたします。
息子が、お友達の持っているおもちゃで自分も遊びたくなって、とろうとしてしまうとき、「お友達がいいよと言ってくれたら、貸してもらおうね」と教えます。大抵の場合、貸してもらえないのですが…。
そして反対に、息子が遊んでいるおもちゃをお友達にとられたときは、「いっぱい遊んだからね。お友達に貸してあげよう。順番ね」と教えます。息子は「もっと遊びたいのに…」と泣いて、自分は貸してもらえないのに、貸してあげなきゃいけないの? お父さんとお母さんは僕の味方じゃないの? というような目で見ます。親の理屈を子どもに押し付けて、子どもの世界に割り込んでいるような気もしています。
親はどのような態度で臨めばよいのでしょうか。
ぴっかりさんよりアドバイス
譲り合えればいいけど…お友だちが持っているおもちゃは、その子が「いいよ」と言わないから、貸してもらえない。自分が持っているおもちゃは、「いいよ」と言わないのに、ママが貸してしまう。たしかにこれでは、不公平になってしまいますね。
お母さんとしては、“譲り合いの精神”を身につけてもらいたいと思っていらっしゃるのでしょう。「お友達がいいよと言ってくれたら、貸してもらおうね」という言葉は、相手のお母さんに向けての言葉でもあるようですが…。
子どもの発達段階ただ、2〜3歳の子どもには、“譲り合いの精神”はまだ難しい面があります。それには理由があって、この年齢の子どもは、自分と他者とを区別していくことにより、“自分”というものを作り上げていく必要があるからです。
「これは自分の物」という認識を高めていくこと。他人の気持ちより、自分の気持ちを優先させていくこと。そういったことにより、「他の誰とも違う、自分自身」という意識が育っていくと、安定感が生まれます。そうなって初めて、他者の気持ちを思いやる心の余裕が出てくるのです。
そういう意味では、「もっと遊びたいのに…」と泣いて訴える息子さんは、“困ったちゃん”などではなく、しっかりと育っている子だなあと思います。おもちゃをめぐる小競り合いは、この年齢の子どもにとっては、成長に必要なことなのですから。
親同士の難しさあまり意固地になっている場合は、「少しぐらい、貸してあげようよ」と声をかけることも、決して間違いではありません。でも最終的には、子どもの気持ちにまかせるしかないでしょう。ケガをするとか、させるとかいった危険性がある場合は別ですが。
大人の目から見ると、小さな子ども同士のつきあい方は、危なっかしくて見ていられないことがあるかも知れません。でも子どもは、ギクシャクしたやりとりのなかで、失敗を繰り返しながら、友だちとのつきあい方を学んでいくのです。
昔は、よほどのことがない限りは、「子どものけんかに、親は口を出さない」というのが常識でした。でも、現代の親同士の関係は「おたがいさま」という意識が薄いので、難しい面があります。少しぐらいのトラブルには目くじらを立てず、ゆったりと構えている親ばかりだと、子どももゆったりと育っていくと思うのですが。モモでした



